自律制御システムにおいて外界の情報を取得するためにセンサの需要が高まっている。そのセンサに対して非侵襲的に電磁波を通じて行う攻撃を対象に研究を行った。電磁波を通じた攻撃は外部から電磁波を当て、内部に故障を発生させる注入と機器の動作から発生する電磁波を通じて情報が漏えいする2種の攻撃に大別される。本研究では、電磁波注入に対しては、機器の温度条件により耐性が変化することを明らかにした。電磁波を通じた漏えいに関しては、漏えい源となる素子の周辺の構造により、漏えいの強度が変化することを明らかにした。これらの詳細な条件を明らかにしたことにより、電磁波攻撃に対する耐性を得ることが可能となる。
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