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2022 年度 研究成果報告書

物理量による人の質感知覚の定量化とプロトタイプシステムの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20K19817
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分61010:知覚情報処理関連
研究機関千葉大学

研究代表者

田中 緑  千葉大学, 大学院国際学術研究院, 助教 (40780979)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード質感 / 光沢感 / 透明感 / 粗さ感 / 定量化
研究成果の概要

本研究は、光沢感、透明感、粗さ感を対象に、物体から視覚的に知覚する質感を推定する質感定量化プロトタイプシステムの構築を目的としている。種々の材質、色、表面凹凸を有する実物体を対象として、拡散照明および指向性照明を用いた心理物理評価に基づく知覚情報処理の解析と、光学計測に基づく物理情報解析の双方を実施した。結果、光学計測によって獲得した物理特徴量から、知覚する各質感の知覚量を推定するモデルを構築できた。特に光沢感は、既存研究で取り扱われてきた材質に限ることなく、石材や皮革、樹脂など10種もの実物材質を対象とした汎用的な定量化システムが構築できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

視覚情報工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により構築した質感定量化プロトタイプシステムは、心理物理評価に基づく知覚情報解析と物理情報解析の双方からのアプローチによって、人間がどのような物理情報を用いて質感を知覚しているのかという質感知覚メカニズムの解明へとつながる学術的意義がある。更に、複数の材質に適用可能な汎用的なシステムの構築は、様々な産業分野の共通指標として活用される可能性を有することから、社会的意義も併せ持つ。プロトタイプシステムを更に発展させて対象物体を拡張できれば、様々な質感を対象とした定量化システムは、求める質感からものづくりに挑む要素技術としての活用も見込まれる。

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公開日: 2024-01-30  

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