本研究は、データ拡張が不適切に利用されることを避け、深層学習にとって有益となるようなデータ拡張の適用法を開発した。提案法であるSelf-paced augmentation法は、訓練中の損失関数の値をもとに、データ拡張を適用するサンプルおよび適用しないサンプルを動的に決定する手法である。多数のデータセットおよびニューラルネットワークを用いた実験において、提案法は汎化性能の向上を達成することができた。また、データ拡張の指標をもとに、データ拡張の手法とハイパーパラメータを探索する方法についても考案し、探索時間の短縮を実現することができた。
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