生物は進化の過程を通じて、優れた機能や能力を獲得してきた。このような生体システムに内在する優れた機能や能力、構造をロボットの設計過程に積極的に取り入れ、再現する設計手法はバイオインスパイアードと呼ばれ、近年注目されている。既存の生物規範ロボットは、人工筋肉やワイヤなどの駆動方法を利用して脊椎動物を模倣する場合が多いがミミズなどの無脊椎動物を模倣する事例は少ない。本研究では背骨を持たない無脊椎動物の柔らかい身体に着目し、ソフトロボティクスを生かしてミミズを模倣した小型のロボットを開発した。作製したロボットは土中で蠕動運動を行い掘り進むことを可能にした。
|