本研究では,高速カメラを用いて走行中に近接路面のテクスチャの見え方の変化を解析する高速近接路面解析により,移動体搭載ビジョンの姿勢や移動量などの状態を高速・高精度・ロバストに把握することを目的とした.その結果,カメラが路面に対して大きく振動している場面においても,姿勢角を1度以内,速度の推定誤差を1%以内で推定できることを示した.さらに高速近接路面解析を応用することで,一般的な車載カメラの車両座標系に対する姿勢角の推定手法を提案し,1度以内の誤差で推定できることを示した.さらに応用例として,ステレオ高速ビジョンを用いた高精度車間距離計測,及び死角からの飛び出しの高速検知手法を開発した.
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