本研究では無線通信によってネットワークを構成する群ロボットを対象に、ネットワーク構造の耐故障性を高める手法を開発した。各ロボットが搭載するセンサの被覆面積を最大化するようなタスクでは、各ロボットの配置が疎になり、少数のロボットの故障によってネットワークの連結性が崩れてしまう。この問題に対して本研究は、少数のロボットがタスクに貢献する代わりに対故障性に貢献するような役割、「働かない」動きをすることでシステム全体の耐故障性が大きく向上することを示した。耐故障性に貢献するような動作を実現するための自律分散制御則を考案した。故障や充電が必要となる長時間タスクにおいて提案手法が有効であることを確認した。
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