研究課題
本研究は音声からの感情推定を用いてユーザの嗜好を獲得し,インタラクションにユーザの好みを反映することが出来るエージェントの構築,およびエージェントに対する印象を向上させることを目的としている.本研究課題において感情推定はユーザの嗜好学習における要素の一つであり,特に音声からの感情推定が提案システムに組み込まれている.また,ユーザが自然な感情表現であると感じるような感情表出に関する技術開発も,ユーザへ出力する行動価値関数の学習ならびに感情推定も含めた感情モデルの構築にとって重要な技術である.これまでに引き続き音声と表情から感情推定するモデルの改良にも取り組んではいるが,最終年度の成果として特筆すべきものはテキストチャットを主体としたユーザと親和的にインタラクションを行うエージェントの開発である.近年目覚ましい発展を遂げている大規模言語モデルを活用してユーザの個性を獲得しつつ対話するエージェントや,ユーザのテキスト入力に応じて身体表現で応答するエージェントなど,数多くの研究成果を発表した.そのほか,これまで蓄積してきた音声情報処理技術を用いた音声からの認知症診断システムに関する研究成果や,脳血流解析の知見を活かしたBCIシステム開発に関する成果も発表済みである.脳波や脳血流から感情を推定する研究も行っており,音声・表情とは異なるアプローチで感情を推定するシステム開発に資する技術開発ができていると考える.
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