アルブミンと環状ペプチド医薬品として上市されているダルババンシンの複合体構造を世界で初めて明らかにし、ダルババンシンが有する炭化水素鎖および環構造の両方が複合体形成において重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、Protein Data Bankに登録されているアルブミンと化合物の複合体構造を対象に、アルブミンに結合する化合物の物理化学的特徴をアルブミンの結合部位ごとに整理した。さらに、チロシン残基を特殊アミノ酸に置換した環状ペプチドの血漿タンパク質結合率を調査した。チロシン残基を特殊アミノ酸に置換することで血漿タンパク質結合率が改善する場合があることを見出した。
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