研究課題
昨年度までに得られた研究成果の公表と、共同で研究を行っている他機関との議論を行うために事業の延長を行ったため、研究成果自体は前年度と概ね同じである。以下、前年度の成果から発展した内容について記載する。ひまわり8号植生面温度プロダクトの確立:構築した植生面温度データを、千葉大学環境リモートセンシング研究センターのFTPサーバーにて公開した(ftp://modis.cr.chiba-u.ac.jp/yyamamoto/AHILST/v0/)。このデータは、東アジア・オセアニア地域を中心とする地球半球の植生面温度を一時間毎に算出したものである。データ公開後、オーストラリア連邦科学産業研究機構とハワイ大学の研究者から、10分毎のデータを提供して欲しいとの要望があり、オーストラリアと日本・朝鮮半島周辺の領域に限定して10分毎の植生面温度を公開した。これを機に、オーストラリアの干ばつと火災検出、および日本の植生の季節動態(フェノロジー)に関する共同研究へと発展させることができた。また、この成果について、2023年の6月に日本リモートセンシング学会の優秀論文発表賞に選出された。ひまわり8号植生面温度データを用いた植生の乾燥化の検出:2018年夏季に日本・朝鮮半島周辺で発生した熱波において植生が受けた乾燥化の影響を、植生面温度の変化から明らかにした成果について、2023年6月に国際誌「Remote Sensing of Environment」に掲載された。研究成果をプレスリリースにて公表したところ、毎日新聞、JAcom 農業協同組合新聞、農機新聞、全国農業新聞、SMART AGRI、農村ニュース、UchuBiz等に記事として取り上げられた。また、国際会議AGU 2023で成果発表を行った。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
Remote Sensing of Environment
巻: 291 ページ: 113572~113572
10.1016/j.rse.2023.113572