細菌表面粗さとナノサイズ粒子付着との関係を詳細に解明することにより、海洋炭素循環の鍵プロセスである細菌の有機物利用・分解過程の理解を深化させることを本研究の主目的として、研究を進めてきた。以下2点において特に重要な成果が得られ、一部は論文化に至った(Yamada et al. 2023)。①細菌の表面粗さが細菌種により変化すると共に、ナノサイズ粒子の種類によっても、その細菌への付着に差があることが明らかになった。②環境要因のうち、水温、栄養塩濃度などが主な細菌表面粗さの変動要因であることが明らかになった。今後はさらなる解析を行い、より普遍的な細菌とナノサイズ粒子付着メカニズムの解明を目指す。
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