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2023 年度 実績報告書

プラズマ複合技術を用いた革新的CO2還元技術

研究課題

研究課題/領域番号 20K19989
研究機関大阪公立大学

研究代表者

山崎 晴彦  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (10780900)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード非熱プラズマ / 環境保全 / 二酸化炭素
研究実績の概要

最終年度では、前年度までの研究を継続し,さらなる効率向上を目的として異なる温度条件下における二酸化炭素の濃縮触媒複合プラズマ処理を行った。具体的には、固体二酸化炭素を用いることで、極低温下での非熱プラズマ還元を行った。低温下において、反応速度は全体的に減少するが、COの再酸化よりもCO2還元反応の反応速度が増加し、還元効率の向上が期待できる。そこで沿面バリア放電リアクター内に固体CO2を設置し、N2ガス下でプラズマを生成する実験を行った。その結果、低い比エネルギー時では、効率に変化があまりなかったが、高い比エネルギー時において、還元効率とエネルギー効率が向上することが確認できた。このことから、CO2濃縮還元時に温度を減少させ、非熱プラズマ還元を行うことで、さらなるエネルギー効率の向上が期待できることがわかった。
期間全体を通して、濃縮技術、触媒複合技術をCO2プラズマ還元技術に複合することで、還元効率、エネルギー効率共に向上することが確認でき、特に銅添加アルミナ触媒とプラズマを複合した場合には、エネルギー効率が7%以上向上する結果が得られた。また濃縮効果、温度の依存性についての効果の実証を行った。これらの研究では、対象とするCO2は燃焼排ガス中、大気中の二種類を想定し、GTCC発電所のCO2ゼロエミッションシステム、DACCO2燃料化システムについて検討した。そして、実験室での要素実験によりそれぞれのシステムの成立可能性を検討することができた。また論文投稿,学会参加発表を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Reduction of adsorbed carbon dioxide to carbon monoxide using nonthermal plasma flows2024

    • 著者名/発表者名
      H. Yamasaki
    • 学会等名
      11th Kyoto International Forum for Environment and Energy (KIFEE-11)
    • 国際学会
  • [図書] Heat Energy Recovery and Low CO2 Emission for Natural Gas Combined Cycle Power Plants Using Plasma Treatment2023

    • 著者名/発表者名
      H. Yamasaki, H. Wakimoto, and M. okubo (分担執筆)
    • 総ページ数
      28
    • 出版者
      Springer Nature
    • ISBN
      978-3-031-24373-8

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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