本年度は、8月から9月と3月の計二回タンザニアに渡航し、現地調査を実施した。キリンとインパラ、それぞれの仔育て集団を追跡し、利用場所、個体間距離、接触行動、授乳行動などのデータを収集した。キリンに関しては採食樹種に関するデータも収集した。また雨季と乾季という異なる季節にキリンの仔育てに関する調査を行うことができ、人間活動以外にも季節の影響を踏まえた仔育て戦略の可変性について検討することのできるデータを収集できた。 調査地のカタヴィ国立公園の園長や生態学者と研究計画について打ち合わせを行い、調査を進める上で必要不可欠な支援を得ることができた。ダルエスサラーム大学とソコイネ農業大学を訪問し、セミナー発表を行った。加えて今後の動物学に関する研究連携について具体的な計画を立てることができた。 日本国内では、成果発表を兼ねた講演やワークショップを企業、動物園、他大学等で実施した。論文を一本投稿中である。加えて、一般向け書籍を一冊刊行した。
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