研究課題
若手研究
カーボンナノチューブを用いた透明で柔軟な摩擦帯電型エネルギーハーベスターに関する研究を遂行した。まず必要となる出力特性評価システムを構築した。その後、ウェアラブルデバイスへの応用に向け、デバイスの厚さを維持しつつ水平方向への振動に対し有効なデバイス構造の提案とその出力改善方法について検討し、従来手法より水平方向の振動に対し高出力を得た。また、簡便な間欠動作回路の検討も行い、腕時計の駆動を実証した。
ナノカーボン
IoT社会の発展に伴い増加する各種センサ需要に対し、その駆動電源が重要な課題となっている。課題解決の一つとしてエネルギーハーベスティングが期待されている。本研究は、エネルギーハーベスティングの一つである摩擦帯電型の振動発電技術に着目し、その構造や出力改善を目指したものであり、将来的なIoT社会、省エネルギー社会への貢献につながるものである。