研究課題/領域番号 |
20K20031
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター (2021-2022) 国立研究開発法人国立環境研究所 (2020) |
研究代表者 |
Wu Wenchao 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 社会科学領域, 研究員 (50868693)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | climate change / hidden hunger / nutrient deficiency / climate mitigation |
研究成果の概要 |
本研究により、二酸化炭素濃度の上昇は、栄養欠乏症、特にタンパク質、鉄、亜鉛を含む微量栄養素に大きなリスクをもたらす可能性があることが明らかにした。高二酸化炭素濃度シナリオでは、タンパク質、鉄、亜鉛の欠乏状態にある人口の割合が増加すると分かった。さらに、この影響は分配的な効果もある。低所得者層の人口は、高所得者層と比較して、より高い栄養損失を被る傾向がある。一方、厳しい気候緩和政策は、食料価格の上昇と所得の低下により、栄養不足のリスクを高める可能性もある。シミュレーションの結果、食生活の変化は、栄養不足を緩和し、緩和にも貢献できることが示された。
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自由記述の分野 |
食料安全保障、気候変動、緩和策
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、大気中の二酸化炭素の上昇と気候変動が、人間の栄養状態、特に微量栄養素の欠乏に広く影響を与えていることを明らかにした。また、二酸化炭素の排出が栄養に及ぼす不平等な問題も示した。したがって、SDGsの飢餓ゼロの目標を達成するために、対策を実施する必要がある。
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