研究課題/領域番号 |
20K20051
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
須藤 遙子 東京都市大学, メディア情報学部, 教授 (60439552)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 在日米軍広報 / 自衛隊 / パブリック・ディプロマシー / イベント / メディア |
研究実績の概要 |
本研究は、「親善」と「リクルート」に注目し、フィールドワークを通して米軍イベント 広報戦略の内容を実証的に考察するのが目的である。フィールドワークでは、日本国内の 在日米軍イベント調査、アメリカ本国におけるイベントと軍事博物館調査、の二つを行う予定であった。 しかし、2019年末から継続するコロナ禍により、引き続きイベントはほぼ中止となり、開催された場合も基地関係者限定であるなど、調査は不可能な状態だった。海外渡航も待機日数など厳しい条件がつけられていた上に、日本国内同様にそもそもイベント自体も全面的に中止となっている。よって、唯一沖縄公文書館で文献調査を行うのみとなった。 新型コロナウイルスにより、フィールドワークを主軸とする本研究は引き続き大きな影響を受けている。2021年度は、国内では横須賀基地日米親善スプリングフェス(4月)、ホワイトビーチフェス(4月中旬)、 岩国フレンドシップデー(5月初旬)、トリイステーションビーチ解放デー(7、8 月)、キャンプ座間オクトーバーフェスト(10月)、横田基地フロストバイトロー ドレース(1月)、横須賀基地日米親善桜祭り(3月末)、国外では、Chicago Air and Water Show(8月中旬)を調査する予定だった。 1950年代からの歴史的経緯を明らかにするにはアメリカ側の資料を含む文献調査が必須であることから、2021年度は昨年に引き続きほぼ文献調査のみとなったが、9月に所属研究機関を変更したため、それも思うようには捗らなかったといえる。コロナ禍が3年目に入り、現在は少しずつ広報イベントが開催され始めているが、中止のものも未だ多い。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述のように、新型コロナウイルスの影響により、フィールドワークを主軸とする本研究は実質の中断状態にある。上記のように、まずフィールドワークの対象となる米軍イベント自体が全て中止となっていた。在外米軍の広報イベント比較のために、海外フィールドワークも一部入れているが、こちらに関しても全く不可能な状態だった。 2021年度は所属研究機関を変更したため、もう一つの柱である文献調査も思うように捗らなかった。 2022年度に入ってすこしずつ様々なイベントが再開し始めているので、2、3年の研究期間の延長をぜひとも希望する。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、イベントが再開し始めているので、遅れを取り戻すべくともかく調査できるところには積極的に行きたい。5月22日には、横田基地における日米友好祭調査を予定しているところだ。 合わせて文献調査を精力的に進めていく。1沖縄研究、2米軍研究、3軍事広報研究の3つを柱に近年の文献を集め、調査を行なっていきたい。以前の科研費調査で収集しておいた沖縄関連の資料も活用しつつ、研究会や学会誌等でも少しずつ発表して、骨格を固めていくつもりである。 ともかくこれほど計画どおりに科研研究が進まなかったのは初めてのことだが、世界中の研究者が同じような状況であるのは間違いないので、やれることを粛々と進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響により、研究の主軸となる在日米軍イベントのフィールドワーク調査が全く実施できず、研究費の中心となっている旅費交通費が未使用となったため、昨年度に引き続き大幅に予算が余ることになった。コロナ禍が終息し、イベントが再開されればフィールドワークも可能となって旅費交通費も消化されていくことになる。本年度からは、開催されたイベントには可能な限り行くことにし、研究進展に邁進したい。 同時に文献調査にも力を入れ、その成果発表ができるよう努力していきたい。
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