研究実績の概要 |
当初計画では、初年度となる2020年度は、インドネシアでの調査許可申請と取得を行う予定であったが、新型コロナ感染拡大をうけ、インドネシア渡航の目途がたたず、現地調査を見送り、予算も次年度への繰り越しを申請した。国内で可能な活動に限定される形となったが、以下を中心に研究をすすめた。 1) インドネシアのコーヒーに関する先行研究の検討と情報収集:インドネシアのコーヒーに関わる先行研究[Bray and Neilson 2017; Mawardi 2005; Neilson 2005, 2007, 2008, 2013, 2014; Neilson and Pritchard 2007, 2010, Neilson and Shonk 2014; Wahyudi and Jati 2012]を検討し、本研究の視点を整理した。また、コーヒーに関わる統計をウェブサイト等から確認するとともに、コーヒー事業を展開する民間企業に新型コロナ下の事業展開状況をZoomなどを通してインタビューした。 2) 東南アジア・コーヒー研究会の組織:ラオスのフェアトレード・コーヒー、タイの少数民族によるコーヒー栽培を調査している研究者らとZoomを通じた東南アジア・コーヒー研究会を、計4回の研究会を実施した。 3) トラジャ研究会への参画:本研究で主たる調査地とするトラジャの社会文化面からさらに検討するため、トラジャを調査地とする人類学者などからなるZoom研究会に参画した。
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