本研究では多種多様なデザイン主体によって構成されるデザインの意味や価値の多義性についてそのメカニズムや形成プロセスを明らかにすることを目指し、まずは複数人のチームによるデザイン実験を実施し、そこでのデザインの具体的な内容を分析することで、一つのデザインの要素に複数の異なる意味づけ・価値づけが行われることを示した。次に多主体によるデザインで生み出されたアイデアや意見を集約するためのデザインツールを開発し、その検証を行った。更に多主体の対話によるデザインの実践活動として、横浜市にある空き家を対象にそれをシェアハウス兼地域拠点としてリノベーションするプロジェクトを推進し、そのプロセスの分析を行った。
|