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2023 年度 実績報告書

日本におけるオープン・サイテーションの研究開発と人文社会学系情報基盤における実証

研究課題

研究課題/領域番号 20K20132
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

西岡 千文  国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 助教 (20801187)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード引用データ / オープン・サイテーション / 機関リポジトリ / 被引用数
研究実績の概要

論文等の研究リソース間の引用・被引用関係を表す引用データを、再利用性が高い形式で公開するオープン・サイテーションが欧米諸国を中心に広まっている。本研究は、論文、図書などの文献が引用する学術資料の分析と引用データの抽出手法の開発を通じて、人文社会学系のあらゆる学術資料のオープン・サイテーションを促進する。
本年は昨年度に引き続き、京都大学の機関リポジトリである京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)を出版プラットフォームと利用している人文社会学系分野の紀要2誌に協力いただき、論文の詳細ページで、紀要論文が引用する文献とそのリンクを、作成した引用データに基づいて表示した。また、作成した引用データを紀要論文のメタデータに登録した。メタデータは「学術機関リポジトリデータベース(IRDB)」などからハーベストされることから、引用データの流通が期待できる。
さらに、引用データの整備の中で、言語、資料(書籍、ウェブサイト)とその粒度(章やページ等)の多様性など人文社会学系分野の引用データの整備の課題を明らかにした。
また、科研費プロジェクトによる成果を対象とした調査を実施し、近年はデータセット、ソフトウェア、プレプリントなど研究成果の多様性が増加傾向にあることを観察した。このことから、引用される研究成果があらゆる分野で多様化していくことが想定され、引用データの整備という観点からも識別子やメタデータの普及等が喫緊の課題となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] メタデータ分析に基づく科研費プロジェクト成果の多様性2023

    • 著者名/発表者名
      NISHIOKA Chifumi、ONAMI Jun-ichi、YAMAJI Kazutsuna
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 33 ページ: 202~211

    • DOI

      10.2964/jsik_2023_019

    • オープンアクセス
  • [学会発表] A Large-Scale Reference Matching for Records in Japanese Institutional Repositories using Crossref REST API2024

    • 著者名/発表者名
      Chifumi Nishioka, Jun-ichi Onami, Kazutsuna Yamaji
    • 学会等名
      Open Repositories 2024

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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