研究課題/領域番号 |
20K20140
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研究機関 | 文部科学省科学技術・学術政策研究所 |
研究代表者 |
黒木 優太郎 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 科学技術予測・政策基盤調査研究センター, 研究官 (80744341)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 科学技術予測 / フォーサイト / ホライゾンスキャニング |
研究実績の概要 |
ビブリオメトリクスを用いた研究分野のトレンドやホットトピックの抽出において、現在は、被引用数や共引用数、論文数を用いた手法が一般的である。しかしこれらの手法は、公開媒体(例えば論文データベース)の制約や、言語の壁が大きい。また、「数」を評価指標に用いることによって、そもそもの研究者コミュニティの規模に大きくバイアスがかかった結果を生み、「小さくても重要なトレンド」は埋もれてしまう傾向にある。 これらの問題に対しては、TF-IDFのように、数値補正する手法が一般的である。しかし本研究では、そもそも被引用数も論文数も使わず、言葉の文脈のみによってトレンドとホットトピックを抽出する手法を確立することを試みる。本手法は数を用いないため、研究規模は全く関係ない。媒体にも縛られないため、データ型の壁も存在しない。 これまで、英語論文を中心とした解析によって「genome」を対象としたトレンド解析について検証を行った。また、多言語の対応として、学術論文では英語による媒体が多く、他の媒体(著書やホームページによる公開等)による公開データを用いた分析への展開を念頭に、特に日本語による研究動向解析を行った。具体的には研究に関するプレスリリースデータを広く収集し、特に「ゲノム」を中心にした解析を行い、これまでは英語であった本手法の展開について検討を行った。本手法と既存手法の比較については、本手法から得られたトレンドキーワードと、既存手法から得られたトレンドキーワードの比較検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、本手法のロシア語への展開を想定していたが、情勢を踏まえて日本語への展開に注力する事とした。そのため他言語の対応については対応言語を減らす一方で、プレスリリースのデータを中心に幅広く集め、データ量を増やすことで日本語への応用について充実させることとした。日本語については研究動向の把握に一定の効果が得られたことから、当初目的はおおむね達成できたと判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本手法の他言語応用については日本語への展開に注力することとし、学術論文以外からの動向把握のため、プレスリリースのデータを大規模に収集して使用することとした。また、衆目評価については引き続き検討する一方で、研究動向の把握については、学術論文を用いた他の手法との突き合せによっても検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、ロシアとの共同研究を想定していたが、研究計画の変更のために日本語への対応に注力することとした。日本語プレスリリースのデータ収集については別経費で対応した。また、他分野への本手法の応用については、本年度はデータ収集を行い、次年度に実施することで研究計画の変更を行ったために次年度使用額が生じた。
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