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2020 年度 実施状況報告書

計算処理に関する大脳皮質活動のダイナミズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K20155
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

中井 康雄  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10584790)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード皮質脳波 / 計算処理 / 周波数解析 / 高ガンマ律動
研究実績の概要

ヒトの計算能力は日常生活に必要不可欠な高次脳機能の一つと言っても過言ではない。本研究の目的は、ヒトが計算している時に、”いつ”、”どの領域” で、”どの順序” で、脳活動が起こるのかについて、頭蓋内電極によって測定される皮質脳波を用いて明らかにすることである。申請者らの先行研究では皮質脳波を用いて、質問を聞いて、答えを考えて、口頭で答えるという、言語理解時の一連の詳細な脳活動の変化をアニメーションで示すことができた。そこで、本研究は、同様の手法を用いて、計算処理時の心理・神経メカニズムを明らかにし、脳神経外科手術を受ける患者の術後の高次脳機能障害発症リスクを減らせるかどうかの検討を行うことを目的としている。令和2年度は皮質脳波測定に必要なデジタル脳波計が院内に新しく設備されたことで、常時脳波を測定できる状態となった。また、計算処理に関するタスクの作成を行った。さらに、脳波の周波数解析を行うために、コンピュータの購入および解析ソフトのバージョンアップを行った。令和2年度に実施予定であった頭蓋内脳波を用いた脳機能マッピングの研究に関する倫理審査委員会への申請が遅れたため、研究目的での課題中の脳波測定が実施できなかった。今年度は倫理申請を終了させ、覚醒下手術やてんかん外科手術において機能温存の目的で頭蓋内脳波を測定する患者において、皮質脳波を測定し、詳細な脳活動のデータを蓄積する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和2年度に実施予定であった頭蓋内脳波を用いた脳機能マッピングの研究に関する倫理審査委員会への申請が遅れ、研究目的での課題中の脳波測定が実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

研究実施計画に大きな変更はない。研究実施計画に基づき、倫理委員会への申請を完了し、覚醒下手術やてんかん外科手術において機能温存の目的で頭蓋内脳波を測定する患者において、計算課題中の皮質脳波のデータを蓄積する。

次年度使用額が生じた理由

令和2年度は他府県への移動の制限もあり旅費を使うことがなかったため。

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公開日: 2021-12-27  

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