本研究では、日本の雑種のネコを対象とし、イエネコ内での性格特性の多様性およびその要因を調べることを目的とした。飼いネコの性格特性と幼少期経験、およびDNAを収集し、性格特性に関連する候補遺伝子の探索と、性格特性と幼少期経験の関連を調べるとともに、行動実験によってネコがヒトの社会的シグナルに敏感であるかを調べた。 結果では、(1)いくつかの候補遺伝子が示され、(2)幼少期経験が現在の性格特性に影響している可能性があること、 (3)全体として見ればネコはヒトから社会的学習をするのではなく試行錯誤学習をすることがわかった。
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