本研究は細胞毒性が低く、最大150kbpの遺伝子を積載可能な単純ヘルペスウイルス(HSV) ampliconベクターに細胞外小胞(ナノバイオマシン、EV)産生遺伝子を積載し、HSV ampliconベクターを脳血管内皮細胞に感染させることで、治療用分子を積載したナノバイオマシンを脳側の細胞に輸送することを目標した。 まずEV産生遺伝子を利用して、機能的な分子を輸送できることを明らかにし、特許出願および論文発表を行った。次にHSV ampliconベクターの構築を行った。しかし従来のHSV ampliconベクターの産生法は重大な課題が存在することが判明したため、新規産生法を開発し、特許出願した。
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