左房低電位領域(≒左房線維化)の原因成分の特定を目的に研究を開始したが,これまでの実験結果から特定の成分を見出すことはできなかった.逆に,実験結果より,線維化と相関する血液成分が多岐にわたることが判明し,左房の低電位領域は特定の成分や原因によらないと考えた.このため、佐賀大学との共同研究より獲得した心房筋生検の技術を用いて、心房細動症例の右心房中隔側より検体を得て、ミトコンドリア形態異常と左房低電位領域に相関関係があるか検討した。しかし、これらの2つの因子に明らかな相関は認められなかった。以上の結果から、課題に対する成果は得られないと結論付けた。
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