動脈硬化症による狭窄血管に対するバルーン血管形成術における不十分或いは過度な拡張による術後再狭窄を解決するために、バルーン拡張中の繊維破断をモニタリングすることを目指した。拡張に伴う後方散乱光強度経時計測、バルーン表面での拡張術中の血管インピーダンス経時計測、拡張術中の血管中膜外側での音波経時計測を行った。バルーン拡張40 sの間に、十分な拡張の条件では繊維破断によると思われる音波波形変化が平均3回確認された。拡張術中に音波を経時計測することで、繊維破断状況をモニタすることができる可能性が示唆された。
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