本研究では2001年1月~2020年12月に日本で承認された抗癌剤299剤を対象に検討を行った。日本と米国とのドラッグラグは2002年が最大ピーク値で、その後大きく減少し1年未満になった。しかし2018年が最低値で、その後増加傾向にあると推察された。ドラッグラグを短縮する因子を重回帰分析によって解析したところ、”世界同時開発”、”キャッチアップ戦略”、”免疫療法”が要因として特定された。 さらに関連研究として、ドラッグラグの是正に寄与したと考えられる公知申請に関する研究及び抗がん剤の薬価に関する研究を行った。
|