本研究ではRGB-Dカメラで食事の摂取量を正確に推定するための点群処理手法を提案した。球状物体などの凸物体の場合、外縁部において点群が欠損し、体積が小さく推定されてしまう問題があったため、欠損を補完する手法を提案した。 提案手法では取得点群に対して面対称となる点群を生成し、取得点群と合成する。そして、合成した点群を陰関数で近似する。外縁部に欠損がある場合は穴の開いた球となるため、穴の有無に基づいて欠損の有無を判断することができる。また、欠損が小さい場合は陰関数で近似する際に穴を閉じることができ、これは小さな欠損を点群で補完できることを意味する。
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