• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

日本古地図ポータルサイトによるデジタル・ヒューマニティーズの推進

研究課題

研究課題/領域番号 20K20277
配分区分基金
研究機関立命館大学

研究代表者

矢野 桂司  立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)

研究分担者 塚本 章宏  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (90608712)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
キーワード日本の古地図 / ジオリファレンス / WebGIS / デジタル・ヒューマニティーズ / 歴史GIS / 大英図書館
研究実績の概要

最終年度では、本研究の4つの課題について、それぞれ取り組みながら、全体の総括を行った。(1)日本の古地図のカタログの作成については、大英図書館、京都市歴史資料館など本研究においてデジタル化を実施した日本の古地図と、すでにUCバークレーなど所蔵機関において公開している日本の古地図を横断的に検索可能な「ARC地図ポータルデータベース」を構築した。そのサイトにおいて、日本語・英語のメタデータで検索できるように順次、データベースの更新を行った。(2)日本の古地図のデジタル化に関しては、米国議会図書館などの日本の古地図のデジタル化を実施し、それらの「ARC地図ポータルデータベース」への取り込みを順次行っている。(3) 日本版Map Warperと日本版WorldMapの運営に関しては、「日本版Map Warper」の運営を継続的に行っており、利活用の許可が得られている大英図書館などの日本の古地図をアップロードし、誰もが現在の地図に位置合わせするジオリファレンスが可能な状態にある。そして、ハーバード大学CGAと連携して開発を進めている「日本版WorldMap」に関しては、当初、オープンソースでの開発を行ってきたが、CGA自体は、ESRI社のArcGIS HubでWorldMapを運用することに転換したため、本研究においても、ArcGIS Hubで「Japanese Old Maps Online」を構築した。最後に、(4)日本の古地図のポータルサイトの構築に関しては、本研究の一連のシステムを統合した「日本の古地図のポータルサイト」を構築した。具体的には、「ARC地図ポータルデータベース」、「日本版Map Warper」、「Japanese Old Maps Online」を連携させて、日本の古地図の閲覧、ジオリファレンス、GISデータでの分析、が可能となった。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] 「祇園祭デジタル・ミュージアム2020」の構築・公開について2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤 弘隆, 武内 樹治, 今村 聡, 矢野 桂司
    • 雑誌名

      E-journal GEO

      巻: 16(1) ページ: 87-101

    • DOI

      10.4157/ejgeo.16.87

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Construction of GIS Database of Alexandria Based on the Old Maps2021

    • 著者名/発表者名
      Mohamed SOLIMAN, Tomoyuki USAMI, Satoshi IMAMURA and Keiji YANO
    • 雑誌名

      アート・リサーチ

      巻: 21 ページ: 33-44

    • DOI

      10.34382/00014475

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「平安京跡データベース」の利活用に向けた課題とその検証2021

    • 著者名/発表者名
      武内樹治・今村聡・矢野桂司
    • 雑誌名

      アート・リサーチ

      巻: 21 ページ: 71-81

    • DOI

      10.34382/00014478

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 人文学における地理空間情報の可視化―地図を重ね合わせて見る2020

    • 著者名/発表者名
      矢野桂司
    • 雑誌名

      シミュレーション

      巻: 39(3) ページ: 1-6

  • [雑誌論文] あいまいな時空間情報をもつ古地図の検索と活用2020

    • 著者名/発表者名
      矢野桂司
    • 雑誌名

      あいまいな時空間情報の分析

      巻: - ページ: 111-124

  • [学会発表] 2030年エジプト・アレクサンドリアの潜在的な文化遺産を維持するための地理学アプローチ:観光産業のためのラテン近隣の視覚化2021

    • 著者名/発表者名
      モハメド ソリマン, 宇佐美智之, 今村聡, 矢野桂司, Abbas Mohamed ABBAS, Tharwat ABDEL FATTAH, Hossam El-SAYED, Amr EL-SHAFIE
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
  • [学会発表] (提言)『「地理総合」で変わる新しい地理教育の充実に向けて―持続可能な社会づくりに貢献する地理的資質能力の育成―』の概要2021

    • 著者名/発表者名
      矢野桂司
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
  • [学会発表] 日本版WorldMapの構築と日本版MapWarperとの連携:日本の古地図研究への活用を事例として2020

    • 著者名/発表者名
      今村 聡・鎌田 遼・矢野 桂司
    • 学会等名
      第29回地理情報システム学会研究発表大会
  • [学会発表] Historical LULC Change of Pre-modern Alexandria (1517-1801 CE): Geospatial analysis for Napoleonic2020

    • 著者名/発表者名
      Soliman Mohamed・Yano Keiji・Usami Tomoyuki・Imamura Satoshi
    • 学会等名
      第29回地理情報システム学会研究発表大会
  • [学会発表] 京都地籍図データベースを用いた明治末期土地所有者のクラスター分析2020

    • 著者名/発表者名
      青木 和人・矢野 桂司
    • 学会等名
      第29回地理情報システム学会研究発表大会
  • [学会発表] あいまいな時空間情報をもつ古地図の検索と活用2020

    • 著者名/発表者名
      矢野桂司
    • 学会等名
      第 29 回地理情報システム学会 企画セッション あいまいな時空間情報を分析するためのツールの開発とその応用
  • [学会発表] アレクサンドリアの都市文化遺産のための持続可能なジオデザイン:真正性と近代化、エジプト2020

    • 著者名/発表者名
      Mohamed SOLIMAN, Tomoyuki USAMI, Satoshi IMAMURA, Keiji YANO, Hrishikesh BALLAL
    • 学会等名
      日本地理学会2020年秋季学術大会
  • [備考] ARC地図ポータルデータベース

    • URL

      http://www.dh-jac.net/db/maps/search_portal.php

  • [備考] 日本版World Map

    • URL

      https://worldmap.h-gis.jp/

  • [備考] Japanese Old Maps Online

    • URL

      https://japanese-old-maps-online-rstgis.hub.arcgis.com/

  • [備考] 日本の古地図Maplat

    • URL

      https://maplat.h-gis.jp/

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi