研究分担者 |
熊野 太郎 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (00700494)
後藤 励 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 教授 (10411836)
小川 一仁 関西大学, 社会学部, 教授 (50405487)
栗野 盛光 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (90732313)
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研究実績の概要 |
本研究の最終年度には、2022 IEEE International Conference on Big Dataに付随する形で、2022年12月半ばにWorkshop on New Strands of Usage of Big Data in Medical Systems, Market and Institutional Design, and Economic Theoryを開催し、研究成果の公開と情報工学系研究者との交流を行った。また、2023年3月初めには、関西大学にて、Workshop on Microeconomic Analysis of Social Systems and Institutions: Theory, Experiment, and Empirical Studiesを開催し、本研究の総まとめを行うとともに、Review of Socionetwork Strategies特集号を刊行し、他の領域の研究者との交流の成果を公開する予定である。 初期臨床研修マッチングに関する調査研究では、医師の研修先、これまでの勤務地、現在の勤務地などのデータから、2004年のマッチング制度の導入と2010年におけるその改訂が各地域の医師数にどのような影響を与えたかを診療科ごとに推計するための資料を作成した。実験では、被験者の認知能力スコアを制御していないことが、既存研究において、理論的予測を明確には観察できなかったという仮説を実証しつつあり、そのスコアを制御しないセッションでは既存研究の再現にも成功している。これらの成果は2023年度に国際専門誌への投稿を予定している。理論面では、動学的な状況へのマッチングメカニズムの適用や初期臨床研修マッチングに類似した状況への拡張が試みられ、それらの成果は国際専門誌において公表された。
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