研究課題/領域番号 |
20K20280
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
出口 正之 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (90272799)
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研究分担者 |
尾上 選哉 日本大学, 経済学部, 教授 (00341199)
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (10183063)
藤井 秀樹 京都大学, 経済学研究科, 教授 (80173392)
宇田川 妙子 国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 教授 (90211771)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ビジネスセントリズム / 非営利法人 / 財団 / 公益法人 / 会計 / IFR4NPO / フィランソロピー / アクションリサーチ |
研究実績の概要 |
昨年度から、コロナによる社会変化に伴う研究手法の必然的変化に果敢に挑戦し、デジタル化、リモート化に対応すべく研究を行ってきた。それに加え、今年度はコロナのために長らく実施されてこなかった、国際会議、国際学会等がリアルでも開催され、それに参加することでこれまでにない大きな研究上の情報を入手することができた。特に5月末のPhilea(Philanthropy Europe Association フィランソロピー欧州協会)の会議においての研究上の情報収集、また、8月のカナダでの国際学会で研究発表を実施したこと等により、研究成果について、海外の研究者と意見交換ができたことが大きかった。とりわけ「ビジネスセントリズム」という概念の提出に支持が集まった。また、研究代表者は、6月後半に公益財団法人助成財団センター理事長(非常勤・無報酬)に選任されたことにより、本研究の主要対象である財団に直接接する機会が急激に増加したことから、研究自体が「アクションリサーチ」の方法を取り入れている。研究分担者が、研究成果を書籍として発表することもできて、着実な研究成果の公表の機会が得られた。他方で、カナダにおける学会発表も、学会中に現地でコロナのPCR検査を受ける必要があるなど、これまでの国際学会にはない苦労があった。また、研究計画については、コロナゆえに、オンラインやDXの現場に重点を置き、挑戦的研究(開拓)の研究費の柔軟性を最大限生かすような挑戦を繰り返し行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナがあったことから、当初の計画とは違った形ではあるが、挑戦的研究(開拓)に相応しい、挑戦的研究に次々と直面している。特にオンラインの関係で海外とのネットワークが大幅に拡大したことが大きいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
アクションリサーチの側面が出てきたことを研究に最大限生かして、6月にはCharities Aid Foundations(ロンドン)主催の国際会議に参加する。また、挑戦的研究(開拓)の趣旨を最大限生かすためにも、ChatGPTをはじめとする生成型AIを本研究の中で積極的に活用することで、生成型AIの将来的な可能性や問題点も副次的にあぶりだしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナのため予定していた複数者による出張ができなかったため。
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