• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開

研究課題

研究課題/領域番号 20K20281
配分区分基金
研究機関鹿児島大学

研究代表者

桜井 芳生  鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)

研究分担者 赤川 学  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10273062)
尾上 正人  奈良大学, 社会学部, 教授 (90299248)
高口 僚太朗  中央大学, ダイバーシティセンター, その他 (80824341)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
キーワード遺伝子 / 遺伝子一塩基多型 / ツイッター / 生きづらさ / スマホゲーム / 社会構築主義 / 進化社会学 / バイオフォビア
研究実績の概要

本研究最終年度は、非常に順調に進捗した。とくに、社会的態度ならび行動、「生きにくさ」意識ならびに、スマホゲーム頻度に、遺伝子変数が影響をあたえていることを、データにもとづき、統計的に有意な程度に見出した。すなわち、前者には、セロトニントランスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、後者には遺伝子一塩基多型(SNP)rs4680が、看過し難い影響をあたえていることをみいだした。
過年度には、ツイッター頻度にたいして、遺伝子一塩基多型rs53576が影響をあたえていることを見出していたので、都合、3つの社会行動に対して、各々べつの遺伝子変数が有意な影響をあたえていることを、本プロジェクトは見出すことができた。これは、日本の社会学界では、はじめての知見である。
並行してわれわれは、理論的研究もおこなった。生物学的人間理解をふまえて、理解社会学の再位置づけおこなった。高田保馬の少子化論の進化論的基盤を明らかにした。共進化とエピジェネティクスの視点から、社会構築主義を再検討した。英語圏における、3つの「進化社会学」のハンドプックの検討を行った。ある遺伝子疾病の患者の家族の語りの分析をおこなった。などなど…。
これらの成果は、いままでの日本の社会学界にはないものばかりであり、これらをまとめて一成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて』桜井芳生 (著, 編集), 赤川 学 (著, 編集), 尾上正人 (著, 編集) 日本評論社ISBN-13 : 978-4535587564 を、刊行することができた。当書は刊行直後から、注目を得、オンラインマガジン『日刊サイゾー』に、インタビュー記事が掲載された(https://www.cyzo.com/2021/04/post_274499_entry.html)。

備考

研究実績の概要で述べたとおり、研究成果は刊行直後から、注目を得、オンラインマガジン『日刊サイゾー』に、インタビュー記事が掲載された(https://www.cyzo.com/2021/04/post_274499_entry.html)。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 学会発表 (5件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 日本若年層の「スマホゲーム」頻度にたいする、遺伝子一塩基多型(SNP)rs4680 の看過しがたい効果2021

    • 著者名/発表者名
      桜井芳生、西谷篤、尾上正人、赤川学
    • 学会等名
      第 70 回数理社会学会大会(JAMS70)
  • [学会発表] 現代若者「生きにくさ」に対する、セロトニントランスポーター遺伝子多型 5-HTTLPR の効果2020

    • 著者名/発表者名
      桜井芳生、西谷篤、尾上正人
    • 学会等名
      第 69 回数理社会学会大会(JAMS69online)
  • [学会発表] ツイッター遺伝子の発見?――遺伝子社会学の試み(1)2020

    • 著者名/発表者名
      尾上正人、桜井芳生、西谷篤、赤川学、安宅弘司、丸田直子
    • 学会等名
      第93回日本社会学会大会
  • [学会発表] 現代若者「生きにくさ」に対する、セロトニントランスポーター遺伝子多型5-HTTLPR の効果――遺伝子社会学の試み(2)2020

    • 著者名/発表者名
      桜井芳生、西谷篤、尾上正人
    • 学会等名
      第93回日本社会学会大会
  • [学会発表] セロトニントランスポーター遺伝子多型におけるヘテロ二本鎖解析の検討2020

    • 著者名/発表者名
      西谷 篤、桜井 芳生
    • 学会等名
      生物学技術研究会
  • [図書] 遺伝子社会学の試み2021

    • 著者名/発表者名
      桜井芳生、赤川 学、尾上正人
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      日本評論社
    • ISBN
      4535587566
  • [備考] 『日刊サイゾー』インタビュー「「「遺伝子社会学」が追究する“格差”の正体とは?」

    • URL

      https://www.cyzo.com/2021/04/post_274499_entry.html

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi