研究課題/領域番号 |
20K20282
|
配分区分 | 基金 |
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
石井 三恵 摂南大学, 教育イノベーションセンター, 教授 (50280178)
|
研究分担者 |
水野 武 摂南大学, 教育イノベーションセンター, 講師 (90624726)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | キャリア教育 / 高等教育 / チューニング / 学習共同体 / グローバルネットワーク |
研究実績の概要 |
当初の計画に沿いながらも、アメリカ側の研究者個人のさまざまな事情や社会の変化により、研究協力者の増減を繰り返し、ようやく所期の目的を達成するかに思われた。しかしながら、人類に襲い掛かる魔の手を増幅したCovid-19の世界的流行の兆しから満足のいく形に収束することは難しかったが、「試みの試み」という目標には届いたように、研究者ならびに研究協力者一同、安堵している。 本研究の日米学習共同体として、日本側研究者においては「摂大モデル」の構築に基づいたカリキュラムと教材をほぼ完成することができ、それを基にアメリカ側研究者は新たな科目の立ち上げと教材開発に至った。その成果として、報告書を年度内に完成させ、ホームページ作成および公開が可能な状態とし、その成果を示した。 日本の高等教育機関は大学教育の柱の一つにキャリア教育を挙げており、キャリア教育の中心は業界研究や会社説明会など、就職活動だけを目的とした「キャリア=就活」といったイメージを学生中心としたステークホルダーに与えている。この事実と現状に対して疑問を持った研究者や実務家は、キャリア教育を学問としてとらえたいと考え、学習共同体を創設し、「摂大モデル」を作成した。同時に「キャリア教育のグローバル化」を目指し、キャリア教育の「チューニング」を日米の高等教育において試みた。最終的には、米国の一大学が学習共同体として新しいカリキュラム開発を行った。ここにおいて、新しい学問領域である「キャリア教育」は「チューニング」も可能な研究土壌が存在し、さらにはグローバルの視点で協働研究できること、が証明できた。 「摂大モデル」はほぼ完成できたが、今後は汎用化をめざして、学習共同体を解散することなく、継続的研究を行う予定である。
|