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2021 年度 研究成果報告書

オートファジーとは異なるミトコンドリアのリソソーム分解メカニズムの発見とその意義

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20305
補助金の研究課題番号 17H06267 (2017-2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2017-2019)
研究分野 腫瘍学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

荒川 博文  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (70313088)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード相分離 / 液滴 / 非膜オルガネラ / ミトコンドリア / カルジオリピン / 代謝反応 / p53 / がん抑制
研究成果の概要

膜のないオルガネラとしての液滴は、液-液相分離によって誘導される。この新しい細胞内生命原理は、これまでの膜のあるオルガネラを中心とした学問では説明が難しかった現象を説明しうる新しい生物学として発展しようとしている。我々が長年研究を続けてきたp53誘導性タンパク質Mieapはミトコンドリアに液滴の形成を誘導することが明らかとなった。このMieap液滴は非膜オルガネラとしてミトコンドリアに特異的な脂質であるカルジオリピンの代謝反応を制御することで、ミトコンドリアの健常性維持に重要な役割を果たす。それによって、がん・認知症・老化などの病態から我々の健康を守ってくれている可能性がある。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

古典的概念ではこれまで説明が難しかった代謝連続反応のメカニズムを、本研究課題が明らかにした全く新しい概念で説明できるようになる(パラダイムシフト)。細胞内の様々な生物活性の反応様式が、単なる教科書の図ではなく、リアリティーのある時空間的に動的な生物活性として理解できるようになる。Mieap液滴を応用することで、カルジオリピン代謝促進によるミトコンドリア健常性維持の新しい手段を得ることが出来る。それによって、がん・認知症・老化などのミトコンドリア異常を背景とした病態の克服に貢献し、人類の健康長寿を実現できる。

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公開日: 2023-01-30  

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