研究課題/領域番号 |
20K20309
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補助金の研究課題番号 |
17H06283 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
早川 和一 金沢大学, その他部局等, 名誉教授 (40115267)
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研究分担者 |
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
鳥羽 陽 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (50313680)
長門 豪 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 助教 (50793832)
唐 寧 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (90372490)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | 多環芳香族炭化水素 / ニトロ多環芳香族炭化水素 / 大気汚染 / 呼吸器疾患 / 魚毒性 |
研究成果の概要 |
多環芳香族炭化水素(PAH)とそのニトロ誘導体(NPAH)の一斉HPLC-蛍光検出分析法とPAHキノン体のGC-MS分析法を開発した。更にPAHのニトロ化反応が有機物の燃焼温度に依存する原理に基づいて、大気粉塵やPAH、NPAHの発生源解析法(NP法)を開発した。これらの方法を駆使して、日本及び世界のPAH、NPAH大気汚染とその発生源解析を行った。また魚に及ぼすPAHの毒性発現機序を解明した。
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自由記述の分野 |
環境衛生化学,衛生分析化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気環境基準として用いられるPM2.5測定は粒子の大きさに基づく物理的方法であり、毒性の本体と疑われるPAH、NPAHの発生源や健康影響との関連を明らかにするには甚だ不十分である。本研究は、呼吸器系疾患の要因と疑われるPAH、NPAH類の超高感度分析法を世界に先駆けて開発し、更にそれらの発生源を解析できる画期的な方法(NP法)を開発した。 世界で毎年700万人余りが大気汚染で死亡していると言われる。本研究は、上述の方法を世界の汚染地地域の大気・海洋汚染域に適用して、肺がん、ぜん息や生息動物の異常を引き起こす本体を明らかにし、それらの発生源抑制と疾病予防の有効対策の構築に資する。
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