研究課題/領域番号 |
18H05312
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高崎 善人 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00334029)
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研究分担者 |
小暮 克夫 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特定助教 (00610057)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 開発経済学 / 空間データ / プログラム評価 |
研究実績の概要 |
本研究は、開発プログラム評価における空間データ~地理情報システム(GIS)データ・リモートセンシングデータ~の新しい可能性を探る。両者を統合する手法を開発し、新しい応用の可能性を体系的に検討することで、空間データを本格的に活用したプログラム評価(「空間プログラム評価(SPE: Spatial Program Evaluation)」と呼ぶ)の体系化を図る。それを途上国の開発プログラムに応用し、実証研究を行う。1年目の今年度は、主に次を実施した。 1.方法論研究:空間プログラム評価の考え方自体を、空間データを活用する多くの研究者に広めるため、まず手始めに、これまでの研究蓄積をもとに、一般化したフレームワークとカンボジア・ケーススタディからなる学際的論文を国際学術誌に発表した。 2. カンボジア調査:「埋設地雷とリスク選好・行動」ならびに「紛争と社会統合」の2つのプロジェクトを立ち上げ、文献調査を行い、実験ならびにサーベイからなる研究デザインの検討を始めた。空間データ分析を行い、暫定調査フィールドを選定、現地予備調査を行い、データ収集、現地調査体制の整備、調査地視察、ネットワーク作り等を行った。 3. ブラジル地域警察調査:空間プログラム評価を、サンパウロ州地域警察の効果検証に応用するプロジェクトを立ち上げ、研究デザインの検討、関連データの確認・整備、準備作業を進めた。 4. ペルー・アマゾン調査:GIS・リモートセンシング分析に基づく複数の実証研究を行い、成果を国際学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ブラジル地域警察調査において、サンパウロ州政府との事前調整に想定していたよりも多大な時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
1. 方法論研究:空間介入効果推定方法の開発を進める。 2. カンボジア調査:「埋設地雷とリスク選好・行動」、「紛争と社会統合」プロジェクトについて、空間データ分析を行い、暫定調査フィールドを選定する。現地予備調査を行い、データ収集、現地調査体制の整備、調査地視察、ネットワーキング等を行う。 3. ブラジル地域警察調査:現地機関との調整を行った上で現地調査を行う。関係諸機関への訪問、地域警察拠点の視察、犯罪・警察データの現況把握を行い、具体的なデータ作業を検討する。
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