研究課題/領域番号 |
18H05312
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高崎 善人 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00334029)
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研究分担者 |
小暮 克夫 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (00610057)
大貫 真友子 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究センター), 助教 (60771912)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 開発経済学 / 空間データ / プログラム評価 / COVID-19 |
研究実績の概要 |
本研究は、開発プログラム評価における空間データ~地理情報システム(GIS)データ・リモートセンシングデータ~の新しい可能性を探る。両者を統合する手法を開発し、新しい応用の可能性を体系的に検討することで、空間データを本格的に活用したプログラム評価(「空間プログラム評価(SPE: Spatial Program Evaluation)」と呼ぶ)の体系化を図る。それを途上国の開発プログラムに応用し、実証研究を行う。COVID-19に対応して、研究デザイン・構成・計画を変更し、主に次を実施した。 1. カンボジア調査:カンボジアにおけるCOVID-19、健康、選好に関する家計調査を企画・立案し、カンボジア社会経済調査2021の一環として全国規模で行うべく、カンボジア計画省統計局と協議、検討した。広範な文献調査を行い、綿密な検討・協議を経て、独自の調査票を作成した。調査員研修、調査準備、パイロットを経て、主調査の一部が実施された。 2. ブラジル地域警察・犯罪調査:サンパウロ州公安局との協力体制を整えた。COVID-19がどのように犯罪に影響したかを喫緊の研究テーマとして追加し、対応する最近の犯罪データの整備を進めた。データの提供を受けそれを検証するというプロセスを繰り返した。また、COVID-19の犯罪への影響について文献調査を行った。 3. ペルー・アマゾン調査:様々なGIS・リモートセンシング分析を行った。それらの空間データを使って複数の実証研究を行い、成果を国際学術誌、国際学会に発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19に対応したカンボジア調査の変更、その実施に多大な時間を要した。サンパウロ州公安局の犯罪データの整備状況に問題があり、データの確認、問題の特定、解決のプロセスに多大な時間を要した。また、COVID-19の問題が深刻なブラジルでは、サンパウロ州公安局の協力における制約が大きく、大幅な遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
1. カンボジア調査: COVID-19、健康、選好に関する家計調査を継続して行う。1)埋設地雷・地雷除去の教育への影響、2)地雷除去の地雷事故抑制効果について、分析を進める。 2. ブラジル地域警察・犯罪調査:犯罪データの整備を進める。COVID-19の犯罪への影響について文献調査を続ける。
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