研究課題/領域番号 |
20K20373
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補助金の研究課題番号 |
18H05362 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
吉岡 基 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (30262992)
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研究分担者 |
鈴木 美和 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70409069)
船坂 徳子 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (50616175)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | イルカ / 脂皮 / 脂肪 / ホルモン / 繁殖 / 水温 / 性ステロイド / 生検 |
研究成果の概要 |
鯨類に特徴的な組織である脂皮と呼ばれる厚い皮下脂肪組織の繁殖機能における生理学的関与について,飼育下のハンドウイルカを対象に定期採血と新規開発した生検採取器具による脂皮採取を行い,ホルモン濃度測定,遺伝子解析,脂肪成分分析を行った.その結果,①脂肪組成は表皮と皮下脂肪(3層)で大きく異なること,②皮下脂肪では約40種の生理活性物質がレプチンと同等以上に発現していること,③中性脂肪に結合する脂肪酸の組成には寒冷適応を示唆する特徴がみられたこと,④血中コルチゾール濃度は寒冷期に上昇することなどが明らかになった.
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自由記述の分野 |
鯨類の繁殖生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある水族館で繁殖しないイルカを,温度帯が異なる別の水族館に移動させた途端に繁殖に成功した例が複数ある.これはその繁殖に水温が深く影響していることを示唆している.そこで,鯨類には哺乳類には例をみない,脂皮と呼ばれる厚い脂肪組織が全身を覆うことに着目し,脂皮中の脂肪組織と繁殖との関わりをホルモン・遺伝子・脂肪の3つの異なる視点での分析により調べた.その結果,これまでまったく知見のなかった脂肪組織から産生される約40を超える生理活性物質やホルモン,水温変化と繁殖との生理学的関係が明らかになるとともに,鯨類における脂皮が果たす新たな生理学的機能と飼育環境における水温管理の重要性を指摘することができた.
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