研究課題/領域番号 |
20K20379
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補助金の研究課題番号 |
18H05371 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
清末 優子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (90568403)
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研究分担者 |
和氣 弘明 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90455220)
川崎 善博 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (10376642)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 高解像ライブイメージング / 格子光シート顕微鏡 / ベッセルビーム / ホログラフィ |
研究成果の概要 |
本研究課題では、高解像型ライトシート顕微鏡「格子光シート顕微鏡」の国内初号機を構築し、微小領域の光刺激による細胞操作技術の導入を目指した。構築した顕微鏡を用いて、細胞分裂や運動における細胞骨格の三次元動態や、細胞突起の切断により細胞外小胞が生成される過程の追跡に成功した。光刺激は、空間位相変調器で生成したベッセルビームを掃引することで、サブミクロン~数ミクロンの領域へ照射した。また、2光子顕微鏡を用いて、励起光をホログラフィック光路によって~100個のマルチスポットで生体に作成し、発生した蛍光を100-400Hzで検出することに成功した。これらの技術を高度化しつつ細胞への応用に取り組んでいる。
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自由記述の分野 |
細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の光学顕微鏡技術は三次元的な細胞動態を追跡するための時空間分解能が不十分であったため、これまでの細胞生物学は限られた情報から議論されてきた。この限界を打開するために開発され、従来の~千倍の情報を取得できる「格子光シート顕微鏡」を国内に確立したことは、細胞生物学の発展において重要な意義がある。さらに、微小領域の光刺激技術やホログラフィック多点刺激は、多様な目的の細胞操作に応用できる。これらの技術が細胞生物学的知識を飛躍的に向上せることは、基礎研究における知識の集積のみならず、医学や創薬研究においても重要な役割を果たす基盤となる。
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