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2020 年度 研究成果報告書

エピジェネティック機構による赤血球分化制御機構の解明と造血促進戦略への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20382
補助金の研究課題番号 18H05374 (2018-2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2018-2019)
審査区分 中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

五十嵐 和彦  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00250738)

研究分担者 張替 秀郎  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50302146)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード造血幹細胞 / 老化 / 転写因子 / 遺伝子発現 / 骨髄異形成症候群
研究成果の概要

本研究では、赤血球分化におけるS-adenosylmethionine (SAM)合成酵素MAT2の役割、そしてSAMの赤血球前駆細胞エピジェネティクス制御における役割の解明を目指した。赤血球分化進行とともに、MAT2A (MAT2触媒サブユニット) の発現が低下し、SAM濃度も低下することを見いだした。そして、このSAM低下がエピゲノム全体の変化を引き起こすことを証明した。Hela細胞などではSAM濃度低下はフィードバック制御によりMAT2A発現を上昇させるのに対して、赤血球ではこのフィードバック制御を動かさないことでSAM低下を分化シグナルとしていることが考えられた。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

赤血球は酸素運搬を担う細胞であり、体を構成する約30兆個の細胞の実に8割を占める。その寿命は約4ヶ月であり、日々大量の赤血球が骨髄で作り出される。この赤血球造血過程は鉄不足、遺伝的異常、感染症、加齢などによりしばしば障害され、貧血を引き起こす。貧血は世界で罹患者数が最も多い疾患の一つであるが、その根本的治療法の選択肢は十分とは言えない。本研究によりMAT2が貧血治療薬の標的となることが示唆された。

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公開日: 2022-01-27  

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