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2020 年度 研究成果報告書

免疫チェックポイント阻害剤のin situ増幅による膠芽腫のmRNA療法

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20386
補助金の研究課題番号 18H05378 (2018-2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2018-2019)
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター)

研究代表者

片岡 一則  公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター), ナノ医療イノベーションセンター, センター長 (00130245)

研究分担者 Cabral Horacio  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10533911)
津本 浩平  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90271866)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード免疫チェックポイント阻害剤 / mRNA / 高分子ミセル / 膠芽腫 / がん免疫療法 / ドラッグデリバリーシステム / 血液脳腫瘍関門 / 抗体
研究成果の概要

膠芽腫は生命予後の極めて悪い脳腫瘍であり、免疫チェックポイント阻害剤の有効性が示せていない。本研究では、伝令(m)RNAを用いて、腫瘍組織内で免疫チェックポイント阻害剤を持続的にその場産生させることで膠芽腫を駆逐する新たな治療戦略の構築に向けた基盤技術の開発に取り組んだ。具体的には、免疫チェックポイント阻害剤のうち抗PD-L1抗体の単鎖抗体をコードしたmRNAの構築と、そのキャリアとして高分子ミセルの構造と機能の最適化を進めた。最終的に、構築したmRNAを内包する高分子ミセルを用いて、脳組織や膠芽腫内で抗PD-L1抗体の単鎖抗体を発現させることに成功した。

自由記述の分野

薬物送達システム

研究成果の学術的意義や社会的意義

最も悪性度の高い脳腫瘍として知られる膠芽腫の平均余命は1年余りと絶望的に低く、免疫チェックポイント阻害剤などの抗体医薬はほとんど効果がない。この一つの理由として、膠芽腫内血管の内皮細胞が血液脳腫瘍関門を形成して物質輸送を著しく制限していることが挙げられる。本研究で実現を目指した治療法は、頭蓋内に注入したmRNAにより、持続的に免疫チェックポイント阻害剤を増幅産生させられるうえ、研究代表者らが別途開発してきた血液脳腫瘍関門を突破する機能を有する高分子ミセルの技術と組み合わせることで、静脈内投与の経路でも膠芽腫の治療を実現できる可能性を持つ意義の大きいものである。

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公開日: 2022-01-27  

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