研究課題/領域番号 |
18H05380
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
鈴木 隆文 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 室長 (50302659)
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研究分担者 |
田村 弘 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (80304038)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | 神経電極 / BMI / 生体適合性 |
研究実績の概要 |
生体の神経系と直接の情報入出力を行うブレインマシンインタフェース(BMI)技術が近年注目を集めているが、BMIを真に実現するためには、神経系と外部機器との間で、超多点で、長期間・安定・安全に情報入出力可能なデバイスが必要不可欠である。このために本研究では、「生体と超多点神経電極との間の界面及び相互作用」を「時空間的」に制御することを提案する。具体的には下記の性能を備える超多点神経電極の開発を実施する。 (1)マクロ的には多点神経電極全体の構造の柔軟・微細化により組織親和性を向上し、ミクロ的には電極の表面特性を場所特異的かつ時間的に調節することにより、炎症反応や接着特性、接触特性を制御する神経電極。(2)組織刺入時には固く、刺入後には柔軟に変化しつつ、一定の期間は周囲組織との炎症反応を抑える神経電極。(3)周囲の状況に応じて配線部等の特性が変化する神経電極。 今年度は、下記の課題について神経電極の設計と試作、評価と行い、一部はさらに生体での評価を行った。生体での評価については、大阪大学生命機能研究科の倫理委員会の承認の下、分担研究者の田村が実施した。(1)炎症反応等を制御する超多点デバイスの開発に向けて、様々な形状と表面特性を有する多点電極を試作し、それらをベースとして生体適合材料の場所特異的なパターニング等を行い、評価を行った。(2)組織刺入時には固く、刺入後には柔軟に変化しつつ、埋込後一定の期間は周囲組織との炎症反応を抑えるように薬液を徐放可能な多点神経電極の設計と試作を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度の遅れを取り戻し、概ね計画通りに順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後も計画通りに推進していく予定である。
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