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2022 年度 研究成果報告書

幹細胞の分化を司る組織常在型M3マクロファージとそのマスター転写因子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20394
補助金の研究課題番号 18H05388 (2018-2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2018-2019)
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関松本歯科大学

研究代表者

小林 泰浩  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)

研究分担者 小出 雅則  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (10367617)
村上 康平  岡山理科大学, 獣医学部, 助教 (60791837)
上原 俊介  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90434480)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワードマクロファージ / 骨再生 / Wnt
研究成果の概要

骨修復におけるマクロファージ(Mφ)の役割を検証した。骨修復モデルマウスにCsf1r中和抗体とクロドロネートリポソームを投与し、Mφを除去したところ、F4/80陽性Csf1r陰性のMφが骨損傷治癒を促進することが明らかになった。MφはCsf1rを発現することを考慮すると、このMφは新規マクロファージである可能性が示唆された。また、この新規Mφは、Wntシグナルを活性化し、間葉細胞の骨芽細胞への分化を促進した。RNAseq解析の結果、F4/80 陽性;Csf1r陽性Mφとは、遺伝子発現が異なるMφであることを明らかにした。以上より骨修復を促進する新たなマクロファージ亜集団を明らかにした。

自由記述の分野

生化学、骨代謝学、歯科基礎医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

クロドロネートリポソームおよびCsf1受容体(Csf1r)中和抗体を用いたMφ除去実験から、F4/80(+)かつCsf1r(-)の新規Mφが、Wntシグナルを活性化し骨再生を促進することを見出した。通常マクロファージはCsf1rを発現すると考えられている。骨再生過程に出現するF4/80(+)かつCsf1r(-)のMφはこれまでにないマクロファージ亜集団と思われる。さらに、骨再生を司るMφの同定は未解明であり、本研究成果は、炎症性Mφと修復性Mφという組織Mφに関する従来の概念を大きく変える可能性をもつ。我々は、実験誤差が少ないマウス骨再生モデルを確立した点も骨再生研究に貢献する。

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公開日: 2024-01-30  

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