本研究は「ひらめき」を生み出す脳内メカニズムを解明するために、脳内のマクロなネットワークの切り替えに着目し、多角的な脳情報とAI技術を組み合わせた定量化を目指した。 空間的ひらめき課題中の脳活動を計測し、教師なし学習の隠れマルコフモデルに変更し、脳状態の抽出を行った。その結果、14個のネットワークを基に10個の脳状態によって表現されることを確認した。次に、言語的ひらめき課題中の脳活動計測実験を行った結果、空間的ひらめき課題共通する脳状態の定量化することができた。本研究を通じ、「創造性の神経科学」を取り扱うシンポジウムを開催し、国内に創造性研究を広めるという成果を上げることができた。
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