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2018 年度 実績報告書

脳内酸素モニタリングによる電磁場不耐症の他覚的検証

研究課題

研究課題/領域番号 18H05396
配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

本堂 毅  東北大学, 理学研究科, 准教授 (60261575)

研究分担者 宮田 英威  東北大学, 理学研究科, 准教授 (90229865)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2024-03-31
キーワード電磁場不耐症
研究実績の概要

環境電磁場が原因と疑われながら因果関係が確立されていない症候群である電磁場不耐症を解明するため,環境・医学研究と基礎科学の双方の知見を踏まえながら,本年度は以下の研究を行った.
1)環境電磁場のヒトへの影響を厳密かつ高感度で解析できる負荷=測定システムとして曝露群・対照群のランダム化を含めてフル自動化された実験システムの開発
被験者の上半身に均一な磁場を発生させる大型コイルを完成させた.また被験者へ曝露/偽曝露(非曝露=対照群)のランダム割り付けを含めてシステムを完全自動化することで二重盲験条件とした自動制御システムを開発し,その動作をチェックした.
2)電磁場負荷のヒト個体影響を他覚的に測定する手法の健常者への応用
上記の手法の動作を研究者を被験者とした予備実験で繰り返し検討し,正しい動作が行われることを確認した.この動作確認後に,人を対象とする医学的研究に関わる倫理委員会から承認を得た,健常者への本実験を開始した.現在,その途中である.
3)電磁場不耐症研究は医学のみならず,物理学などへの十分な理解を必要とする研究テーマである.そのため,これまで行われてきた研究結果へ科学的に適切な解釈が行われていない例が少なからずあり,また,研究を行うにあたって不必要かつ原理的に不可能な研究条件が求められたりすることもある.今後,多くの研究者がこの問題に取り組むことができるようレビュー研究を行い,臨床環境医学誌において発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コンピュータ制御の実験装置に不具合が生じたため,その原因を明らかにし,再度ソフトウエアを組み直す必要が生じたため.

今後の研究の推進方策

現在進行中の本研究を目標とする被験者数に達するまで続ける.
その後,この実験結果を解析し,論文を作成する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 電磁場不耐症:必要十分な研究を行うための諸条件2019

    • 著者名/発表者名
      本堂 毅
    • 雑誌名

      臨床環境医学

      巻: 28 ページ: 1,4

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 医学的研究のクオリティにみる科学の手続き的正統性2019

    • 著者名/発表者名
      本堂 毅
    • 雑誌名

      日本物理学会誌

      巻: 74 ページ: 661,662

  • [学会発表] 電磁場不耐症:必要十分な研究を行うための諸条件2018

    • 著者名/発表者名
      本堂 毅
    • 学会等名
      日本臨床環境医学会学術集会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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