最も豊富で安価なバイオマスの一つである糖類もしくは関連する炭水化物由来の化学物質群に着目し、化学変換反応(ケミカルコンバージョン)によりビニルモノマーとし、種々の重合反応を行うことで革新的な機能性をもつ様々な高分子環境材料群の創出を目指した。グリセロールから環状カーボネート化もしくは環状アセタール化を行い、脱水反応を経て対応するビニルカーボネートおよびビニルエーテル誘導体へと変換し、カチオン重合やラジカル重合を行なった。また、フルフラールの水素添加反応によって生じるテトラヒドロフルフリルアルコールを用い脱水反応によりビニルエーテル骨格を有するモノマーへの誘導し、カチオン重合を検討した。
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