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2022 年度 実績報告書

子ども食堂が切り開く新たなソシアビリテの可能性

研究課題

研究課題/領域番号 20K20419
研究機関中京大学

研究代表者

成 元哲  中京大学, 現代社会学部, 教授 (20319221)

研究分担者 牛島 佳代  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10336191)
川野 英二  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20335334)
清水 洋行  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (50282786)
木田 勇輔  椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (70760734)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードソシアビリテ / 子ども食堂 / ケアの倫理 / 相互依存 / 関係性 / 市民社会組織 / 組織間ネットワーク
研究実績の概要

本研究は名古屋都市圏を対象に何が子ども食堂の急増をもたらしたのか、誰がどのようなつながりでそれ支えているのかを明らかにする。名古屋市都市圏は経済的に豊かな地域であり、伝統的な地域コミュニティが強く、人口あたりのNPO法人団体数は全国の最下位にある。2022年度は大きく次の三つの研究を行った。
第1に、名古屋市内における特徴的な二つの子ども食堂(南区・港区のほんわか食堂:二カ所で実施と、北区のわいわい食堂:二カ所で実施)に定期的に参加し、定点観測的に記録をとり資料収集を行った。これにより、社会全体のケアレス化(ケアを顧みない社会)が進む中で、地縁、血縁、社縁のいずれにも還元できない新しい人間関係の形成における子ども食堂の重要性を垣間見ることができた。
第2に、全国1万人を対象にウェブ調査「子ども食堂に関する意識調査」を実施した。私たちが調査票を作り、インテージリサーチに委託、2022年10月28日~31日までマイティモニターの全国16歳以上79歳までの男女個人を対象にインターネット調査を行った。有効回答数は9,239、回収率は 11.2%であった。なお、「中京大学における人を対象とする研究に関する倫理審査(中京研倫第 2022-068号)」の承認を得ている。
第3に、名古屋市16区と名古屋市に隣接する16の市町村の合計32市区町村における30歳から79歳までの6400人を対象に「居場所と生活の質に関する調査」を行った。こちらは私たちが調査票を作り、サーベイリサーチセンターに委託、2023 年1月16日から27日まで、選挙人名簿から無作為抽出、郵送配布調査を行った。有効回答数は1,648、回収率は 25.8%であった。なお、「中京大学における人を対象とする研究に関する倫理審査(中京研倫第 2022-093号)」の審査を受け、承認を得ている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 子ども食堂を生み出すソシアビリテの形態:現代日本の社交性2023

    • 著者名/発表者名
      成元哲 牛島佳代 鈴木健一郎
    • 雑誌名

      中京大学現代社会学部紀要

      巻: 16 ページ: 57頁 82頁

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 「子ども食堂からみたフードバンク活動支援の必要性」2023

    • 著者名/発表者名
      成 元哲
    • 学会等名
      東海農政局 令和4年度フードバンク活動促進に向けた情報交換会
    • 招待講演
  • [備考] 名古屋都市研究会

    • URL

      https://nagoya-city-research.jimdofree.com/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%88%90%E6%9E%9C/

  • [備考] われらのこどもプロジェクト

    • URL

      https://warera-kodomo.jimdofree.com/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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