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2021 年度 研究成果報告書

地球最古の地下水圏環境に生息する微生物群のゲノム進化と存続メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20429
補助金の研究課題番号 19H05503 (2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2019)
審査区分 中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

稲垣 史生  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 研究プラットフォーム運用開発部門, 室長 (50360748)

研究分担者 鈴木 志野  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (10557002)
星野 辰彦  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (30386619)
浦本 豪一郎  高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 講師 (70612901)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード地下生命圏 / 微生物群集構造 / 生命居住可能性 / メタゲノム解析 / メタトランスクリプトーム解析
研究成果の概要

カナダ・オンタリオ州のキッド・クリーク鉱山には、始生代約26.4億年前のものと推定される世界最古の地下水圏環境の存在が発見されている。本研究では、カナダ・トロント大学と共同で、地下約2.4 kmの水平抜水井に中空糸膜フィルターを設置し、膜に捕集された地下水圏微生物群集のメタゲノム及びメタトランスクリプトーム解析を実施した。その結果、地下水1 mLに100細胞程度のProteobacteria門やFirmicutes門に属する活動的な細菌群が存在し、アルカン分解や水素・炭素・硫黄・ヒ素化合物の酸化還元反応等の生物地球化学的な元素循環に寄与していることが示唆された。

自由記述の分野

地球微生物学、微生物生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

陸域や海底下深部において微生物生態系が存続するには、水と栄養・エネルギー基質の持続的な供給があり、それらの供給フラックスが生命・生態系の維持に必要な最低限のエネルギー消費量を上回っている必要がある。本研究では、世界最古(約26.4億年前)の地下水圏環境に生息する微小な微生物群集が、非生物学的な岩石―水反応により生じる栄養・エネルギー基質を基幹物質として利用しつつ、地質学的な時間スケールで生態系機能を維持してきた可能性がある。本研究成果は、準閉鎖的な極限環境における生命・生態系存続メカニズムの学術的理解を深化させ、惑星地球や他の天体における生命居住可能性や持続可能性の理解に貢献するものである。

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公開日: 2023-01-30  

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