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2022 年度 研究成果報告書

ヘキサシラベンゼンの合成

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20447
補助金の研究課題番号 19H05528 (2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2019)
審査区分 中区分33:有機化学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

時任 宣博  京都大学, 化学研究所, 特任教授 (90197864)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
キーワードヘキサシラベンゼン / ケイ素 / ベンゼン / 芳香族化合物
研究成果の概要

ペンタブロモジシランの還元的縮合反応において、6つのSi原子を中心骨格とした新規なアニオン性および中性不飽和Siクラスターを得た。単結晶X線結晶構造解析により、得られたアニオン性クラスターは五角錐構造を有しており、頂点のSi原子と環状Si5部位との間に6つの電子が非局在化しており、三次元芳香族性の発現が示唆されることがわかった。また中性クラスターはヘキサシラベンゼンの不安定原子価異性体であり、ヘキサシラベンゼンへの誘導に活用可能である。

自由記述の分野

典型元素化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヘキサシラベンゼンはベンゼンの6個のC原子すべてをSi原子で置き換えた化合物であり、その構造的な魅力や基礎化学的重要性だけでなく、近年注目度の高いグラフェンのSi類縁体である「シリセン」の基本構造であるという機能物性科学的な重要性も相まって多くの化学者を惹きつけている。本研究では、ヘキサシラベンゼンの合成には至らなかったものの、その原子価異性体や三次元芳香族性を示す新規5角錐型Siクラスターの合成に成功するなど、構造、性質ともにその本質解明に近づいたと言え、本研究成果は、今後のヘキサシラベンゼン合成法に対して重要な指針を与えると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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