本研究では、ミセルの会合数が30以下の球状ミセルにおいて、会合数が真に単分散となり、その値が2、4、6、8、12、20、24と量子化される現象を発見し、「プラトニックミセル」と命名した。また、β-1,3-D-グルカンであるシゾフィラン(SPG)とオリゴデオキシアデニル酸(dAX)が新しい1:2の三重らせん複合体を形成することを示した。これらの複合体は、治療用オリゴヌクレオチドを免疫細胞に送達するツールとして有望である。これらの現象は「化学的量子状態」として理解され、極めて安定な超分子集合体を示す。
|