研究課題/領域番号 |
20K20456
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研究機関 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター |
研究代表者 |
白木 秀太郎 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 農村開発領域, 主任研究員 (90837501)
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研究分担者 |
山岡 和純 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 企画連携部, 再雇用職員 (70463883) [辞退]
溝口 勝 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00181917)
木村 匡臣 近畿大学, 農学部, 准教授 (80725664)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 水稲再生栽培 / 生育モニタリング / 栄養塩類 |
研究実績の概要 |
本年度は、ミャンマー農業研究局とベトナム・クーロンデルタ稲研究所の試験圃場において再生イネ(ヒコバエ)栽培試験を継続し、これまでの結果を分析し取りまとめた。また、ベトナム・クアンビン省における再生イネ栽培の普及実態を調査した結果、洪水が発生しやすい地理的要因が再生イネの普及を促進させたこと、多くの品種が適用されていたこと、そして収穫機械による収量ロスが大きな技術的課題であることを明らかになった。さらに、イネの再生特性に関するメタ解析を行い、遺伝的および環境的要因がイネの再生に与える影響を評価した。その結果、出穂が早期化する再生二期作では収量形態が「穂重型」(穂が大きく収量を穂重に依存)から「穂数型」(穂が小さく収量を穂数に依存)に転換することが示された。この結果は、再生イネ栽培においてヒコバエの出現(再生)を促進し、穂数を確保するための栽培技術が収量の安定化に重要であることを示唆している。 ミャンマーの政情不安が継続しているため、これまで準備してきたモニタリング装置一式をインドネシア・ボゴール農科大学に移設し、千粒重の大きい品種IPB3Sを用いてインドネシアでのヒコバエ栽培技術「SALIBU」の栽培試験を行った。作付けシーズンは 2023 年7月から11月までであり、試験の結果、IPB3Sでは一期作収穫後に新芽を伸ばすことができず、SALIBU農法が品種に影響されることが示唆された。 また、水田圃場からの栄養塩排出負荷量の推定手法の構築に向けて、国内の水田圃場において、湛水深,SS(浮遊物質量)濃度、電気伝導度、COD(化学的酸素要求量)、各種栄養塩濃度(各態窒素、リン)を連続モニタリングし、田面水の栄養塩濃度の簡易推定手法の構築・検証のためのデータを取得・整備した。
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