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2022 年度 研究成果報告書

分子標的ホウ素中性子捕捉療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20466
補助金の研究課題番号 19H05556 (2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2019)
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関弘前大学

研究代表者

大山 力  弘前大学, 医学研究科, 特任教授 (80282135)

研究分担者 畠山 真吾  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (10400136)
坪井 滋  弘前大学, 医学研究科, 研究員 (20526727)
山本 勇人  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30532759)
盛 和行  弘前大学, 医学研究科, 助教 (40266903)
米山 徹  弘前大学, 医学研究科, 助教 (50587649)
橋本 安弘  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (60322939)
青木 昌彦  弘前大学, 医学研究科, 教授 (70292141)
米山 高弘  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (90374834)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
キーワード血管内皮細胞 / ホウ素中性子補足療法 / 薬物送達 / 糖鎖生物学
研究成果の概要

IF7-10BSH薬剤は、従来の10BSHの1/25の低用量で抗腫瘍効果を示すことが明らかになり、これまでの製剤よりもより強力な抗腫瘍効果が認められた。しかし、IF7ペプチドの特許ライセンスを有するSanford Burnham Prebys Medical Discovery Instituteとのライセンス契約の交渉が難航し、IF7ペプチドを用いたホウ素製剤の実用化に向けた研究の継続が困難となった。そのため、IF7ペプチドを基盤としない他のペプチド配列を使用した新たなホウ素製剤の開発を進め、従来よりも優れ、生体内で分解されにくいD型アミノ酸配列からなる新規ペプチド配列の同定に成功した。

自由記述の分野

腫瘍学 糖鎖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来のホウ素中性子補足療法は大量のホウ素製剤を大量の水分と共に比較的短時間で投与しなければならないという問題点を有していた。私達は、腫瘍の血管内皮細胞に特異的に結合するペプチドを同定し、それにホウ素を結合させて新たなホウ素製剤を開発した。マウスの実験系において、この新規ホウ素製剤は従来の1/25の量で充分な抗腫瘍効果を発揮した。有害事象は観察されなかった。この新規ホウ素製剤によって、従来よりも高いホウ素の組織内濃度を得ることができ、しかも投与量は従来の1/25であるので、これまで治療対象にならなかった進行がんや全身状態不良の患者、腎不全や心不全を有するがん患者にも有効なBNCTが可能になる。

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公開日: 2024-01-30  

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